展覧会があるときは欠かさず足を運ぶようにしている、オノヨーコ。
そしてNYに住んでいて目撃したことのあるただ一人のセレブ、オノヨーコさん!
大規模な回顧展がMOMAでやっているということで行ってきました。
日曜日だけあって、とても賑わっていましたが、それだけでなく、彼女の作品はパフォーマンスの要素が強いので、子供も大人もきゃあきゃあと楽しそうに体験しているのが印象的でした。
’Bag Piece’では、お客さんが一人一人透けない袋に入ってパフォーマンスをしたり、’Cut Piece’ では、座っているオノヨーコの服をお客さんが切り取って持って帰っていきます。
見る人・見られる人の境界線、他人と私の境界線に透明に横たわる作品群。
普遍的なテーマなんだけどどこにもないオリジナルなやり方に、一つ一つの作品に「う〜ん」と唸ってしまいました。
かの有名な、’Bed-In’ 、実際にジョンレノンとオノヨーコの掛けている電話の内容をヘッドフォンで聴ける展示になっていて、「暴力は暴力を生むだけだから、一緒にベッドに横になろうよ」ってジョンレノンが電話で言っているんですが、これ、銃で誰かしらが殺し殺されているニュースを毎日聞く私としては、ああマッチョなアメリカよ、いつそれを捨てられるのか、と祈るような気持ちになりました。
AG Gallery での最初の個展から、一貫して観客が作品に入り込んでくる作風。もしくは作品に観客が入っていくこと(入ってくることを想定している)で完成する作品。
私にとってはすごく’日本’ だなぁって思うんです。’おかげさまで~’ 的な感性。他人が入ってくる余地を残して、の自分の定義。
いっつもアメリカで理論武装させられている気分の私としては、久しぶりにふか〜いところでなんとなく’ああ! ‘ と自分の居たところ、いるべきところ、を確認した展覧会でした。
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